ひとりでも多くの方に幻の天然クエを食べてもらいたい…
店を営むようになったのは、先代店主(現店主の父)が故郷の本クエを食べて貰いたかったから。それも高齢になってから飲食以外の商売から転身。正直言って、儲かる商売ではなく、一人でも多くの人に幻の魚と言われる天然のクエを食べてもらいたい、食べさせたい!そんな想いでスタートしました。
先代が高齢で引退後は現店主(女将)がクエの調達から解体まで、主たる作業は自ら切り盛り。素材そのものが高価なため、決して安いものではないですが、同程度の価格とボリュームで天然クエを出せる店は他に無いはずです。自ら動き、身内や知り合いの助けを得ながらの運営が「大海」のスタイルです。
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クエへのこだわり
創業当初から先代店主の出身である鹿児島の市場に信頼のおける仲買を置き、主に種子島・屋久島の近海物を入荷できるよう努めてきました。近年は温暖化などの環境変化で安定した入荷が難しくなり、九州全域を中心にネットワークを拡大。夜明け前から現地と電話でクエの漁獲状況をやりとりし、狙いを付けて競りに入ります。獲れるか獲れないかわからない状況が続くと眠れない日が続きます。漁場にもよりますが、目出度く競り落とせた際は、即飛行機に載せてもらい、自ら大阪伊丹空港へ引き取りに。最速パターンなら朝獲れの天然クエを約半日で手にすることで、鮮度を落とすことなく「幻の幻」とも言える新鮮な生肝も食べていただけるのです。
クエはご予約の人数に応じて10kg~40kgまでの物を入荷。一切冷凍保存せず、独自の方法で冷蔵保存し鮮度を保っています。クエは海の深いところを棲み家にし、一本釣りで引き上げる際に死んでしまうことも少なくありません。ただ上手い漁師さんは、それを時間を掛けて生きたまま引き上げられる様あしらいます。そのクエは市場で「泳ぎ」と言われ、最高の価格で競られます。天然のクエとしては、これ以上ない最高のもので、当店は必ず「泳ぎ」から優先的に競り取るように努めております。
店の中はアットホームな雰囲気で
焼酎も鹿児島のものを取り揃え、地酒は色々試飲し直接買付けます。お客様の好みに合わせてお出ししています。